
自分たちなりのささやかなCSR(企業の社会的責任)活動あるいはCSV活動として、「無料広告学校」を開催しています。 広告クリエイティブ力を身に付けたい学生や業界に入ったばかりの若い人たちを中心に、実践的な広告クリエイティブ理論・手法を覚えてもらうのが目的です。 自分たちが広告代理店に入社した当時は、力のあるCDの下に配属され、ある種の「徒弟制度」の下でいろんなものを学ぶことができました。しかしながら、時代の変遷と共に広告代理店やプロダクションのクリエイティブ環境はいわば自己責任制へと変わっていくことを余儀なくされ、自分のやり方に確信を持てず悩んでいるクリエイターや、クリエイター志望の若い人が多いようです。また、いわゆるコピー塾などで教えられるクリエイティブはクリエイター目線であり、ブランドと生活者をつなぐためのストラテジーを欠くケースが多いという声もよく耳にします。実際の広告に採用されるもの、採用されないもの、その違いがわからない「迷子」を生み出している感もあります。そこで私たちは毎週一回、少人数ワークショップ形式の講義を実施することとしました。 身につけてもらうスキルは、広告コミュニケーションの基本的ストラテジーの構築力と、そのロジックからどれだけ飛べるか、ターゲットの認知を獲得し商品やサービスを価値として感じ取ってもらえるかという表現力。しっかり仕事のできる広告クリエイター、コピーライターを養成します。また、コミュニケーションの力はあらゆる分野の業務で活きます。広告クリエイターを目指さずとも自分の業務に応用するために受講する人も増えています。講義の具体的な流れとしては、まず、毎週ストラテジーや表現の課題を出します。その課題について熟考してくることが重要です。スポーツで言えばコーチングを受ける前に自らランニングをしてくるようなもの。そして、各自が持参したものについて意見を言い合ったり、講師が講評したりします。能力を高める、身につけるのが大きな目的なので、そういう意味では「スクール」というよりも「ジム」のようなものかもしれません。ジムで見学していても筋力が付かないように、能力は講師の話を聞いていれば身につくというものではありません。私たちは講義の時間そのものよりも講義の時間外にどれだけ頭を使ったかを重視します。 また、受講生は大学生から社会人、広告会社でバリバリ働いてる人、全く広告に触れたことのない人など、多様性を重視して選考しています。そうすることで横の繋がりから学ぶことも多いでしょうし、元受講生も100名を超えましたので、年に一度同窓会などを開いたり、受講生同士で勝手に集まったりすることで、卒業後の人脈作りに寄与するようにもなってきています。ちなみに講義では特にデジタルコミュニケーションについては触れません。コミュニケーションをデータに紐付けながら各メディアで連携させる時代では広告クリエイティブのあり方も変わって来るし、変えなければいけません。しかしその前に広告の基礎の基礎を押さえておかねばと考えるからです。デジタル系の悩みがあれば学校外で聴きます。
・講師 小霜和也(no problem) 米村浩(博報堂) 必要に応じてゲストを呼ぶこともあります。
・受講生の人数は10名程度。12期までは16名でしたが、少なくしました。一人一人との関係が薄くなって来ている気がしたからです。
・期間 5月頃~3月末までの約11ヵ月。
・毎週月曜日19時~21時。小霜クラスと米村クラスを交互にやります。受講生は毎週1回、講師は隔週1回ということ。月曜日が祝日の場合はその週はお休みとなります。
・小霜クラスは小霜の自宅、米村クラスは博報堂内で行います。(リモートで行う場合もあります)
・小霜クラスは講義の後、受講生2名ずつぐらいと食事に行きます(小霜の奢りです)。
・イベントとしては、夏に小霜の自宅でバーベキューをします。秋~年末頃にこれまでの卒業生含む大同窓会を行います。幹事はその期の受講生です。卒業後、その期の受講生全員が集まれる日に卒業パーティを行います。
・費用 完全無料。さすがに交通代は自己負担です。
注意事項ですが、まず、講師の都合(タレント撮影etc.)で講義の急な日程変更・中止などもあるかもしれません。これまでは年に1~2回でした。
出席人数が一定数を下回る日は休講にします。
受講生のモチベーションが感じられない場合は、学校じたいの閉校もありえます。
就職活動のあっせんはしません。
また、講義内容を本サイトで公開する場合があります。実名は出しません。
講義が始まってから、仕事などを理由に頻繁に欠席する人がいます。やむを得ない事情での欠席は不問としますが、ちょっとしたことで休むような人は最初から応募しないようにしてください。あまりに目に余ると退学させることもあります。自分が選ばれた分、選ばれなかった人のチャンスを奪っているんだという自覚を十分に持っていてください。
以上を了解できる方のみお申し込みください。
今までぬるま湯の中で生きていたんだな、と思った1年間でした。周りは厳しい言葉なんてかけてくれない、自分で気付かないといけない。「その程度ならやめちまえ!」と叱咤激励して下さった小霜さんに「怒ってるんじゃなくて、それで生きていけるのか心配なのよ」とまで言わせてしまった時は、クリエイターをやめようとまで思いました。ですが課題を通じて、企画とコピーとビジュアルが突然一本になる瞬間、手探り手探りでインサイトを見つけた瞬間、やはり広告は楽しいと気づいた1年間でもありました。ようやくクリエイターとしての一歩を歩みだした気持ちです。長い間npの運営お疲れ様でした。いつかお仕事でお会いできるよう頑張ります。
ブランドマネージャーになりたい私は、マーケティングの仕事がうまくなりたい一心で応募しました。課題にはとても苦労しましたが、残念ながら、僕の案は最後まで褒めてもらうことはできませんでした。
それでも、課題のために調べたたくさんの事例と、講評してもらった厳しい言葉、トップクリエイターが仕事に向き合う凄みある姿勢を間近で見せてもらえたことで普段の業務は少しだけレベルアップしました。
成果が出なくて悩んでる僕と同じような広告主にとって、ここが一番の学舎だと思います。
デジタルの広告代理店で7年目。「そこそこできる」ようになり、「次はどうすればいいんだろう?」と迷っていた時期でした。npに入学して、まずその「そこそこできる」が壮大な勘違いだったと思い知りました。「デジタルのスピード感」を言い訳に、いかに今まで思考をサボっていたかを突き付けられました。学校を振り返ると、「悔しい」という感情が一番強いです。
いま、世の中はだんだん「働きやすく」なっていると感じます。でも、本当に「一流」を目指すのであれば、オリンピックに出るアスリートのように、やはり質と量を伴ったトレーニングは必須です。小霜さん、米村さんというプロフェッショナルの元で、目をギラつかせた受講生と切磋琢磨できるのは最高の環境です。必要なのは覚悟だけです。あとはなにもいりません。
僕は営業なので、実践的な広告クリエイティブ理論について会社から体系的に教わったことは皆無。でもそれっておかしいとずっと思っていて。だってクライアントからお悩みとお金を頂いてくるのは営業なのに、解決する策はクリエイターに頼りっぱなしってダサいしツラい。で、そんな大口をただくだけのやつはもっとダサいのでその「型」を習得すべく応募。
毎週夜にボスのもとにひっそりと集う感じ、秘密結社の一員みたいでたまらなかった。でもその秘密結社はそんなに甘くはなかった。ボスは本当にすごかったが、僕らは「型」に踊らされる日々だった。だがしかし生きていく「ヒント」はしこたま授かった。
講義録を見て心揺さぶられたなら、是非に!
クリエイティブに、憧れやコンプレックスがあって。けれどもどうしたらいいのかわからなくて。
不安と焦りを抱えながら迎えた社会人4年目の春、藁にもすがる思いで願書を送りました。
小霜さん・米村さんは、いい意味で容赦なかったです。アウトプットだけでなく、課題に向き合う姿勢を見透かされ、指摘され。そのたびに凹みましたが、
そんなガチな先生の下で学べたからこそ、一流クリエイターと自分との差、今の自分に足りないものを体感できました。
npには、同じ悩みを抱えた仲間(ツライ一年間を共に乗り越えると戦友のような存在に)、正しい方向に導いてくれる先生がいます。広告業界で悶々とする若手にとって、これ以上の学校はありません。
「母ちゃんの腹から生まれ直せ」と言われて、自分はこんなもんじゃないと思った。
「なに言ってんのかわかんない」と言われて、絶対によくしてやると思った。
「負け犬の沼」と言われて、ここで負けてられるかと思った。
一年間たくさん悪口を言われます。
けれどその言葉を聞くたびにやる気(ヤる気?)が湧いてきました。
この学校で得る財産のひとつは、人を成長させる悪口が聞けること。
ここでの失敗はオブラートに包まれることもありません。
生き方が下手で、でもなにかになりたい人にぴったりだと思います。
少し自分の話をします。僕は中国に生まれ、2011年に来日しました。フリーター、料理人、大学生、転々と経験し、今はプランナーをしています。
私はある夢を見て広告業界に入りました。就活の時に志望理由とよく聞かれました。私はコミュニケーションの力で「在日外国人」という「ガラスの天井問題」を解決したいとよく答えました。しかし業界に入ったら、尚更それを感じています(笑)。そこで、np広告学校が1つ救いになりました。夢と現実を上手くバランスしてくれて、ここでは「天井」が見えませんでした。
なので、「現実の壁とぶつかりながらも、夢に向かい続きたい。でもやはり少し辛いと感じている…」、こういう悩みをしている人に、私はこの学校をお勧めします。
こんな時代だからこそ、最も学ぶべき広告の ”基本” を学べる学校だと思います。毎週出される課題は本当にしんどかったですが、普段の業務で自分がいかに正しく広告に向き合えてなかったかを痛感できました。また、小霜さん米村さんという一流のプレーヤーと仕事外でお話できることも、この学校の魅力です。
業界が大きく変化していく中で働いていると、色んな疑問や迷いが出てくるのですが、超・ちっぽけで無知な私の相談にも真剣に乗ってくださったことには、とても救われました。今後、仕事をしていくうえで大切な指針を自分なりに掴めた1年間でした。
これを読んでるみなさんも、ぜひ素敵な1年間をnpで過ごしてみてください!
【この1年で増えたもの】
信頼できる友人:1.2倍
白髪の数:2.5倍(写真参照)
月収:10倍(マグレか)
子どもたちからのエール(2児の母)
世の中に「偉い人」はたくさんいますが、私の基準に「小者が質問しても、真剣に答えてくれる」というのがあります。小霜さんも米村さんも、私のトンチンカンな質問に真摯に向き合ってくださいました。提出した課題も、一流の目でさばかれ、怒られますが、バカにはされません。どんな年齢、職業、立場であれ、広告を通じてアイディアを学びたいという熱意のある方は、必ず得るものがあります。ぜひ、苦しくて気持ち良い1年を!
応募した時は、ちょうど子会社へ異動の機会をもらい新しい挑戦を始めていた時でした。それまでの自分の仕事の幅に、無意識に制限を設けてしまっていたことに気づき、「人を熱狂させる価値づくり」ができる人になりたいと、応募を決めました。
npを通じて今も脳裏を離れないのが、「君の考えたものには血が通っていない」という言葉。カッコつけて上手いことを言ってやろう、という僕の甘さをぐうの音も出ないほどに言い当てられ、その場で立ちすくんでしまったことを覚えています。今でも、自分の仕事に「血が通っているか」は、いつも立ち止まって考えるテーマ。自分の人生でも大切にしたい価値観を下さったnpに、本当に感謝しています。
今の部署に来る際に、「クライアントサイドも代理店と一緒になって広告を作れるくらいの知識や専門性が必要では?むしろインハウスでコピーライターがいなければならないでしょ!俺がインハウスコピーライターになる!」と息巻いていましたが、所詮はなにもわからない青二才。一流になりたいならば一流の人の元へ、と思いnpへ応募しました。
npでの1年間は毎週課題が出されるので、はたから見れば「辛い」かもしれません。けれど目的のある人にとってはその負荷がキツイながらも最高に「キモチいい」ものだと思います。(私の癖の問題かもしれませんが…) クリエイティブ筋に負荷をかけ続ける1年になることを保証します。
美大卒業後に、もっと本質的なデザインに関わるにはどうしたらいいのかと悩んでいた時に、np無料広告学校に応募し、1年間みっちり、戦略を立てて表現することを叩き込まれました。そこで「なぜ私が“名無しオペレーター”の立場でしか仕事ができないか」ってのが解りました。それは「戦略あるクリエイティブ」でビジネスの場に意見できてなかったから。今、所属しているヤフージャパンでは本質的なユーザーの体験をデザインするというエキサイティングな時間を過ごしてますが、NP無しでは得られなかったキャリアだと思います。今の仕事に行き詰まりを感じているクリエーターは是非応募することをおすすめします:)
どうしてもコピーライターになりたかった。そんなとき出会った『欲しい ほしい ホシイ』の衝撃。脳天直撃というか、心に命中したというか。なんだか人生を肯定されたような感動に、いてもたってもいられずnpの門を叩きました。
課題は毎回ほんとにしんどかった。何度ファミレスで頭を抱えながら朝を迎えたことか。でも半ば強制的に脳の可動域を広げるような、あのトレーニングが今役立っている。自分はまだまだ未熟ですが、なんとかコピーライターをやれているのは小霜さん、米村さん、そしてライバルたちのおかげだと思っているし、あんなに広告クリエイティブの真髄を体得できる場所って、僕は他にないんじゃないかと思います。
最近になって、小霜さんと米村さんは超かっこよかったなぁとしみじみ思います。骨太に、真摯に、柔軟に、広告の本質を捉えながら仕事をされている。そんなお二人が開いている学校なので、指導方針は厳しく、出した案をけちょんけちょんに言われるのがいつものことでした。悔しくて帰り道に涙が出てきたこともありました…。
広告の本質的な部分を厳しく叩き込んでもらえるから、足腰が鍛えられる。np広告学校はそんな学校だと思います。
ちなみに、応募書類で悩んでいる方が多いかと思いますが、私の場合は読み返せないほど気持ち悪いものだったので、困っていること(困った人間であること)が伝わればきっといいのだと思われます。
1期生の「冷蔵庫」です。このあだ名は、小霜さんにつけてもらいました。ぼくはあまりがんばれませんでしたが、そのときの後悔がいまも自分のガソリンになっています。Facebookの友達なので、小霜さんに”いいね!”もらえるような仕事にしようとがんばれるのです。学校と関係ないところでも「若手クリエイターを励ます会」に招待していただき、そこで仕事を2つくらいもらいました。感謝。あと、別の期の生徒ともつながって、一緒に仕事したり、賞に出したりもできるのが楽しいです。大学生のとき1人も友達ができなかったぼくにとっては、ここが大学みたいなもんですね(笑)。これ読んでる方とも、同窓会で会えると嬉しいです!
2021年度は休校とします。
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